Antには
build.xmlというファイルがあります。このファイルにビルドの自動実行のプロセスを記述します。
Sample.javaというファイルをAntでビルドし、jarファイルまで作成するとします。
build.xmlは以下のように記述します。
<?xml version="1.0" ?>
<project default="aa">
<target name="aa" depends="bb,assyuku">
<echo>Compile!!!</echo>
</target>
<target name="bb">
<javac srcdir="." includeAntRuntime="true" />
</target>
<target name="assyuku">
<jar jarfile="test.jar" basedir="." includes="*.class" />
</target>
</project>
projectタブのdefault属性は必須で、最初のターゲットを指定します。上記ではaaになります。
dependsはこのターゲットaaに対して依存しているターゲットを指定します。複数ある場合はカンマ区切りで指定します。
上記の場合、bbとassyukuが依存関係にありますので、bb,assyuku,最後にaaの順番で実行されます。dependsに指定したターゲットの方が先に実行されます。
このtargetで囲んだ部分を
タスクと言います。
javaファイルが4つあるディレクトリに上記build.xmlを配置し、
antと実行すると以下のようにコマンドプロンプトに表示されます。
C:¥>ant
Buildfile: C:¥build.xml
bb:
[javac] Compiling 4 source files
assyuku:
[jar] Building jar: C:¥test.jar
aa:
[echo] Compile!!!
BUILD SUCCESSFUL
Total time: 0 seconds
C:¥>
これでCドライブ直下に４つのクラスファイルとそれをjarにしたtest.jarというファイルができます。