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初版2011/06/30: 最終更新日2011/06/30
input要素の新属性
目次
input要素の新属性
placeholder属性
autofocus属性
autocomplete属性
multiple属性
required属性
pattern属性
範囲/間隔を指定する属性
input要素以外の入力要素
input要素の新属性

HTML5では、「type属性の拡張」以外にも新しい属性を追加することで多くの機能拡張を行っています。
新属性は、各入力タイプのinput要素に共通して使えます。 新属性を大まかに分類すると以下の通りです。

フォーム共通の属性
※主にform要素で対応する属性をinput要素でも対応出来るようします。
form属性: 属しているフォーム要素IDを指定する。
formaction属性: 送信先URLを指定する。
formenctype属性: 送信するデータの形式を指定する。
formmethod属性: 送信方法(HTTPメソッド)を指定(get・post)する。
formtarget属性: フォーム送信するターゲット先を指定)する。
入力を補助する属性
※サジェスト機能やオートフォーカスなど入力の補助をします。
placeholder属性: 表示されるヒント情報を与える。
autofocus属性: 自動的にフォーカスが当てる。
autocomplete属性: 自動補完機能の制御をする。
list属性: 入力候補リスト(ID)を指定する。
     サジェスト機能を組み込むための要素「datalist要素」と組み合わせて使う。
multiple属性: 複数の値を入力・選択できるようにする。
入力値のバリデーション(妥当性チェック)
※送信前に入力チェックを行います。
required属性: 入力必須とする。
pattern属性: 入力値のパターンを正規表現で指定する。
min属性: 入力値の下限値を指定する。
max属性: 入力値の上限値を指定する。
step属性: 入力値の間隔を指定する。
画像サイズの属性
width/height属性: 入力タイプ「image」で画像の幅(width)や高さ(height)を指定する。
placeholder属性

表示されるヒント情報を与えます。

未入力状態の入力フィールドに表示されるヒント情報等を与えます。
「入力はこちら」や「日付入力」など。
この属性で設定された値は送信されません。

リスト1. placeholder属性の記述例

<input type="text" placeholder="入力はここ" />

placeholder属性の実装例

※2011年6月現在、FireFox(4~)、Opera(9~)、Safari(3~)、Chrome(1~)で動作確認

autofocus属性

自動的にフォーカスが当てます。

WEBページが表示されたとき、自動的に該当要素にフォーカスが当たります。
HTML5以前では、スクリプトを使って指定しましたが、HTML5からはこの属性で対応します。

リスト2. autofocus属性の記述例

<input type="text" autofocus />
←最初はここにフォーカス

autofocus属性の実装例

←最初はここにフォーカス

※2011年6月現在、FireFox(4~)、Opera(9~)、Safari(4~)、Chrome(2~)で動作確認

autocomplete属性

自動補完機能の制御します。

オートコンプリートのオン(on)/オフ(off)、つまり、入力欄の自動補完を有効にするかどうかを指定する際に使用します。
初期値はautocomplete="on"です。 オートコンプリートを無効にする場合にはautocomplete="off"を指定します。
このブラウザの機能は、テキスト入力の手間を省いてくれる便利な機能です。
しかし、以前入力した値が誰にでも見られてしまうため、セキュリティ面でのリスクもあります。
HTML5からは、autocomplete属性を用いて簡単に制御することが出来ます。

multiple属性

複数の値を入力・選択できるようにします。

複数の値を一度に入力、あるいは、選択して送信することができます。
送信される値はカンマ区切りとなります。

リスト3. multiple属性の記述例

複数ファイル:
<input type="file" name="files[]" id="files" multiple />

multiple属性の実装例

複数ファイル:

※2011年6月現在、FireFox(4~)、Opera(9~)、Safari(4~)、Chrome(2~)で動作確認

required属性

入力必須とします。

入力値のバリデーション(妥当性チェック)のひとつです。
入力フィールドが入力必須であることをブラウザに伝えることが出来ます。

リスト4. required属性の記述例

<input name="samp_required" placeholder="必須!!" required />
<input type="submit" />

required属性の実装例


※2011年6月現在、FireFox(4~)、Opera(9~)、Safari(5~)、Chrome(5~)で動作確認

pattern属性

入力値のパターンを正規表現で指定します。

入力値のバリデーション(妥当性チェック)のひとつです。
入力値のパターンを正規表現で指定することが出来ます。

リスト5. pattern属性の記述例

<input name="samp_pattern" placeholder="郵便番号(ハイフンあり)" required
	pattern="\d{3}-\d{4}"
	size=30 /><br/>
<b>※郵便番号を「000-0000」の形で入力してください。
それ以外は受け付けません。</b><br/>
<input type="submit" />

pattern属性の実装例


※郵便番号を「000-0000」の形で入力してください。それ以外は受け付けません。

※2011年6月現在、FireFox(4~)、Opera(9~)、Safari(5~)、Chrome(5~)で動作確認

範囲/間隔を指定する属性

入力値の範囲/間隔を指定します。

入力値のバリデーション(妥当性チェック)のひとつです。
入力値の範囲/間隔を指定します。

min属性は、下限値を指定します。
max属性は、上限値を指定します。
step属性は、間隔を指定します。

これらの属性は、入力タイプが数値(nuber)、範囲(range)、日時(datetime,date,time,month,week,datetime-local)のみ対応します。

リスト6. 範囲/間隔を指定する属性の記述例

点数は
<input type="number" min=5 max=100 step=5 />
点

範囲/間隔を指定する属性の実装例

点数は

※2011年6月現在、Opera(9~)、Safari(5~)、Chrome(5~)で動作確認

input要素以外の入力要素

input要素以外の下記の入力要素に対しても追加された属性があります。

<button>
autofocus属性、form属性、formaction属性、formenctype属性、formmethod属性、formnovalidate属性、formtarget属性が追加されました。
<select>
autofocus属性とform属性が追加されました。
<textarea>
autofocus属性、form属性、maxlength属性、placeholder属性required属性、wrap属性が追加されました。
maxlength属性は、<input type="text" />同様に入力可能な最大文字数を指定します。
wrap属性は、入力テキストの改行ルールを指定指定します。(標準化されました。)