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初版2011/08/29: 最終更新日2011/08/29
その他のAPI
目次
その他のAPI
Web Message API
XML HTTP Request Level 2
Hash Change Event
History API
その他のAPI

広義のhtml5は、その範囲は広く、このサイトで紹介したもの以外にも多くのAPIが存在しています。
このページでは、それらの概要について紹介致します。

Web Message API

Web Message APIとは、HTML5でメッセージ(通信)処理を行うための基本APIです。
基本的には「postMessage」メソッドと「message」イベントで、メッセージ(通信)処理を行います。
このAPIには、「クロスドキュメントメッセージング」も含まれます。

クロスドキュメントメッセージング
異なるドメイン(及びオリジン)のフレーム間でメッセージ通信を行うAPIです。
詳細は、「クロスドキュメントメッセージング」参照。
チャンネルメッセージング
クロスドキュメントメッセージング」を、チャンネルとして抽象化して扱うことを可能にするAPIです。
複数のモジュールが複雑なメッセージ処理を行うことをシンプル化します。
モジュール間で専用のチャンネルを作り、そこでメッセージ処理と行います。
クロスドキュメントメッセージング」では、常にオリジンの確認が必要でした。
チャンネルメッセージングでは、専用のチャンネルがあるため、オリジンの確認は最初の1回のみでその後は通信ができます。
「MessageChannel」オブジェクトを生成し、2つのポートインターフェースを用います。

参考)「HTML5 Web Messaging

XML HTTP Request Level 2

AJAXは、現在 WEBアプリケーションでは最もポピュラーに利用されている仕組みです。
しかし、AJAXの基本となる現行のXML HTTP Requestは、同じオリジンでなければ利用することができないという制約を持っています。
そのため、AJAXを用いてサービスの共通化することは現状では困難です。
JSONPという方法もありますが、セキュリティに対するリスクも孕んでいます。

「XML HTTP Request Level 2」では、それらの問題解決を目指しています。
これによりクロスドメインでのAJAX通信が可能になります。

更に許可メソッドを定義出来る「Cross-Origin Resource Sharing」の策定も進められています。

参考)「XMLHttpRequest Level 2

Hash Change Event

Hash Change Eventは、AJAXを用いると「戻る」「進む」キーが使えない場合があります。
そこでハッシュタグをつけ、変更することで「戻る」「進む」を実現する仕組みです。

History API

History APIは、Javascriptからブラウザのヒストリ情報を操作するための仕組み(API)です。
ページの全体的な更新なしにロケーション情報のURLを書き換える事ができるようになります。

参考)「Session history and navigation