--pgp2
--pgp2は、MIT PGP 2.6.2の仕様でGnuPGのコマンドを実行するためのオプションです。
主に研究や、旧バージョンとの対応を配慮したりといった目的で使われます。
本オプションは、以下のように入力をおこないます。
gpg --pgp2 [コマンド]
MIT PGP 2.6.2はかなりの旧バージョンとなりますので、コマンドの実行にはかなりの制限がかかります。
未対応のコマンドを入力すると、以下のように警告が現れます。
例:
C:\GnuPG>gpg --pgp2 --textmode --sign 祖父母.scr
gpg: --pgp2モードでは分離署名かクリア署名だけしかできません
gpg: このメッセージは、PGP 2.xでは使用できません
この場合、コマンドの実行は中止されず、現行のGnuPGとしてコマンドが実行されますのでご留意ください。
--pgp6
--pgp6は、PGP 6の仕様でGnuPGのコマンドを実行するためのオプションです。
主に研究や、旧バージョンとの対応を配慮したりといった目的で使われます。
本オプションは、以下のように入力をおこないます。
gpg --pgp6 [コマンド]
PGP 6ともなると、PGPの機能がかなり成熟しているため、使えないコマンドというのはほとんどありません。
ただし、圧縮の形式がzipに制限されるなど仕様の違いがある点はご留意ください。
--pgp7
--pgp7は、PGP 7の仕様でGnuPGのコマンドを実行するためのオプションです。暗号化の種類がやや増えたほかは、ほぼPGP 6と変わりありません。
主に研究や、旧バージョンとの対応を配慮したりといった目的で使われます。
本オプションは、以下のように入力をおこないます。
gpg --pgp7 [コマンド]
--pgp8
--pgp8は、PGP 8の仕様でGnuPGのコマンドを実行するためのオプションです。使用可能な電子指紋の種類からSHA224とSHA384とSHA512が削られているほかは、現行OpenPGPと大きな差はありません。
主に研究や、旧バージョンとの対応を配慮したりといった目的で使われます。
本オプションは、以下のように入力をおこないます。
gpg --pgp8 [コマンド]
使用可能なコマンド
--pgp2、--pgp6、--pgp7、--pgp8オプションが使用可能なコマンドは、以下のとおりです。
--encrypt
--symblic
--sign
--clearsign
--detach-sign
--recv-keys
--send-keys
--search-keys
--refresh-keys
--gen-revoke
など、さまざまなコマンドに影響があります。