前チュートリアルで暗号化したファイルを複合化します。
暗号化時と同じ鍵が必要になるため、前チュートリアル「
暗号化」を先に読んでおくと関係性を理解しやすいかと思います。また、暗号化前のファイルは作業フォルダ外に移動しておくと、データがきちんと複合されていることを確認しやすくなります。
GnuPGによる複合化は、ファイルを暗号化するよりもさらに簡単です。
以下のようにコマンドを入力してください。
gpg example.txt.gpg
GnuPGによる複合化には、コマンド文が必要ありません。暗号化されたファイルをGnuPG本体に直接放り込むだけでも、複合化が実行されます。
続いて、以下のメッセージが表示されます。
次のユーザーの秘密鍵のロックを解除するには
パスフレーズがいります:“Example Taro (I'm very Taro) <example_taro@example.com>”
4096ビットELG-E鍵, ID 60815513作成日付は2009-08-01 (主鍵ID D6ABB386)
パスフレーズを入力:
暗号化に使われた鍵の情報が表示されるので、鍵を作成したときに入力したパスフレーズを入力します。
入力時は文字が表示されないので注意してください。
入力後、以下のメッセージが表示されます。
gpg: 4096-ビットELG-E鍵, ID 60815513, 日付2009-08-01に暗号化されました
“Example Taro (I'm very Taro) <example_taro@example.com>”
鍵とファイル自身の情報が表示され、複合化は完了です。
元のファイルがそのまま残っている場合は、上書きするか尋ねられますので、yと答えれば完了します。
なお、より詳しい情報はコマンド「
複合化」を参照。